2009年11月19日

週刊朝日 インプラント特集記事

こんにちは、中平です。
先月から週刊朝日に、「インプラント治療の危うさ」という特集記事が、4回にわたって掲載されています。1,2回目は、インプラント治療中に起こった一部の事故が強調されて掲載されており、インプラント治療そのものが危険であるかのように、誤解されないかと、大変心配しました。しかし、3,4回目では、その事故が起こった原因を鋭い切り口で語っており、インプラント治療の長所や問題点をクローズアップさせ、なるほどと考えさせられました。

インプラン治療の事故の原因は、その多くが、経験のない医師が安易に取り組むことです。この問題については、歯科界全体が重く受け止め、解消に向けて取り組んでいかなければいけないでしょう。

IMG_0290そこで、知人からの紹介で、この記事を書いた坂田記者とお会いする機会を設けました。坂田記者は、インプラント治療における事故が、割合から言えば全体の中のほんの一部ではあっても、起こってはならないことで、この現状を正確に伝え、改善したいと、非常に真摯に取り組んでいることが伝わってきました。今後もインプラント治療の影の部分を伝えていきたいとおっしゃっていました。

近代インプラント治療が確立されてから、40年以上が経過しています。私が取り組み始めた約30年前頃には、設備や材料など、治療のシステムが不十分で治療成績も良くなく、不安感を持たれた時期がありました。しかし、現在ではシステムが確立し、治療の成績は非常によくなっています。ところが、経済的な理由等で安易にインプラント治療に取り組む歯科医師のため、トラブルも多くなっているのも事実です。また、インターネット上には、メーカーの文言そのままに、安全・安心のインプラントというホームページが、おびただしいほど連なっています。患者さんには、どの先生が本当にいいのか分からないことだろうと、私は危惧しています。

坂田記者、そして患者の皆さんに私が伝えたいのは、インプラント治療は取り組み方を間違えると怖いこと、しかし正しく行えば、安全で安心な治療であることです。そして、多くの先生方が、安全に行おうと真面目に取り組んでいるということです。本当に安心して受けていただけるよう、公平で正確な記事をこれからも書いていただき、患者さんに正しい情報を受け取っていただきたいものです。

坂田記者とは、症例写真なども交えて、予定の1時間をオーバーして密度の濃い話ができました。記者から、「先生は訴訟問題を抱えていませんか」とズバリ質問されました。30年間の多くの治療の中では、もちろん1度でうまくいかなかったこともありました。しかし、患者さんとコミュニケーションをうまく取り、最適なリカバリーをすることで、患者さんも私たちも納得できる治療になるように努めてきました。「これまで患者さんと治療のトラブルで、訴訟を起こされたことは、1度もありません」とお答えしました。今回の記事をきっかけに、今後もますます、安全で安心な治療を心がけてまいります。

インプラント治療ならワンデイインプラント専門の東京銀座歯科 東京銀座インプラントセンター

hiroshitgic at 16:53│Comments(0)

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Profile

東京銀座歯科院長 ...

RSS