2009年03月31日

「我慢」について

こんにちは、中平です。
今日で3月も終わりですね。明日から新しい年度の始まりです。環境が新しくなる、システムが変わるなど、身の回りに新しい変化が起こる時ではないでしょうか。桜とともに期待や希望も膨らむ季節です。

さて、毎日の診療の中で、患者さんからよく聞く言葉に「我慢」があります。「歯がグラグラしていますが、抜けるまで我慢します」とか、「残っている歯は、もつまで我慢して使います」とか、「歯ぐきが腫れて痛いけど、我慢していました」、「歯槽膿漏なんですが、我慢できる限り辛抱していました」などなど。本当に日本人は我慢強い民族だと思います。

しかし、私はそのような患者さんに「我慢しないで治療して下さいね」と言います。我慢することは、体にとって良くないからです。
たとえば、他の病気のことを考えてみましょう。糖尿病やガンのような大きな病気が見つかった場合、そのまま我慢する人はいないでしょう。早期発見・早期治療が、重要なのですから。歯も同じです。痛みや腫れがひどくなる前であれば、治療も早く小さくすみます。我慢していると、病巣はますます大きくなり、状況は悪化するだけなのです。

日本には古くから、我慢することが美徳だとする考え方がありました。しかしそれは、様々な制約の中で生活しなければいけなかった、昔の風土から生まれた考え方でしょう。現代の生活に当てはまるとは思えません。
我慢するということは、自分の気持ちを押し殺して、その状況にじっと耐えている、という状態です。心にも体にも、ずいぶん負担をかけているのです。
何も、言いたい放題、やりたい放題にしてもよいと言っているわけではありません。私は我慢するより、いかに状況を良くしていけるか、ということを考えた方が、ずっと健康的な生活ができると言いたいのです。

勉強や仕事においても、同じことが言えると思います。時には辛いことや苦しいことがあるでしょう。そこから逃げ出さずに、頑張って続けることは、もちろん素晴らしいことです。しかし、ただ「我慢」しているよりも、その状況を楽しめる方法はないか、より良く改善できる方法はないか、と前向きに考えることができれば、精神的な負担はずっと軽くなるはずです。
心身が健康であるためには、「我慢」ではなく「解決」を。お口のお悩みも、ぜひ早めにご相談ください。私たちと一緒に、前向きに対策(治療)を考えていきましょう。


インプラント治療ならワンデイインプラント専門の東京銀座歯科 東京銀座インプラントセンター

hiroshitgic at 12:15│Comments(0)

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