2007年03月04日

インプラント治療と全身管理(8)

こんにちは、歯科医師の西原です。3月4日はDr.ナカヒラによるインプラント手術を二例行いました。一症例目の患者さんは30代女性の方でした。右上顎に骨を造成する手術(サイナスリフト)とインプラント埋め込みを同時に行うもので、静脈内鎮静法(リラックス治療)を併用しました。腕に点滴をしながら鎮静薬を使い、患者さんが十分リラックスされた時点で手術を開始しました。手術中は常時、血圧・呼吸・意識状態を測定監視します。約1時間余りで手術はパーフェクトに終了しました。「手術は終わりました。」と、いつものように声をかけると、患者さんは驚いた表情で目の前の時計を見つめました。「こんなに時間が経過していたのですね。15分くらいに思いました。」と楽に手術を終えたことに大変満足されたご様子でした。
二症例目は60代女性の方でした。不整脈があり心臓に不安を抱えている患者さんです。手術を安全に遂行するためには術中の全身管理がポイントです。事前に全身状態をしっかり把握した上で、必要なモニター・酸素等を準備して行いました。鼻から酸素を投与し、心電図・血圧・呼吸状態等の監視のもとにDr.ナカヒラが執刀しました。医師2名で万全の体制をとったことによって、患者さんにはすっかり安心して手術を受けられたと、感想を語っていただきました。
私達は、インプラント治療における全身管理とは、外科的な刺激から患者さんの身と心の安心、安全を守ることだと考えています。点滴をしたり静脈鎮静をしたりするのは、全身管理の中のオプションの一つに過ぎません。大切なことは、患者さんに安心かつ安全なインプラント手術を提供することなのです。今後も日々研鑽を積み、質の高い医療を提供して参ります。

hiroshitgic at 09:27│Comments(0)

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