2006年03月05日

骨幅であきらめないで

松山インプラントセンターに、山口県の先生から紹介された患者さんがいらっしゃいました。上顎の即時機能インプラント治療(イミディエート・ファンクション)の手術でした。事前にCTでシミュレーションしたところ、骨の量が非常に薄くて、左右のバランスも悪かったのですが、骨幅の狭いところを押し広げるテクニックを使いながらインプラントを埋入し、その日のうちに仮歯を固定しました。
この患者さんは以前からインプラント治療を希望していたそうですが「骨が薄くてインプラント治療はできない」ということであきらめていたそうです。今回、かかりつけの先生から紹介していただき、オペの後は「もっと早く受けていればよかった」と感激の言葉を残して帰られました。
以前はインプラント治療をするためには、十分な骨の量がないとだめだ、というのが通説でしたが、現在では骨が痩せてきている方でも様々なテクニックもあり、また場合によっては骨造成をすればインプラント治療は可能です。もちろん、糖尿病や高血圧の全身疾患があってインプラント治療ができない場合もありますが、そうでなければ、ご本人のやる気さえあれば治療は可能だと思います。
 もしも「骨が薄くてインプラント治療はできない」と言われたとしても、あきらめることはないと思います。歯科の先生でも、専門が違えばインプラント治療について詳しくは分からない先生もいらっしゃいます。セカンドオピニオンという言葉もあるように、何人かの経験のある専門の先生に相談してみるといいでしょう。
術前パノラマ術後のパノラマ
hiroshitgic at 17:40│Comments(0)

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