2006年01月11日

ES細胞作成はねつ造!?

2004年2月米科学雑誌「サイエンス」に、「ヒトクローン胚からES細胞を作成した」という論文を、ソウル大学の黄(ファン)教授が発表しましたが、実はねつ造だったそうです。このニュースは我々歯科医にとっても非常に残念なニュースでした。
 ES細胞は成長するヒトクローン胚から取り出して作ります。そして神経や骨、臓器など、体を構成するあらゆる細胞に分化することができるのです。すなわち、失った体の一部をその人の細胞を使って元通りにすることができる、究極の再生医療と言えます。しかし、その夢がまた遠のいたようで残念です。
 今のところ、これからの50〜100年くらい(?)、何らかの理由で歯を失った場合は、我々が取り組んでいるインプラント治療が再生医療の主流となるでしょう。

hiroshitgic at 12:32│Comments(0)

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