2007年06月

2007年06月22日

『ワンデイ・インプラント』Part2

0da29fb9.jpgこんにちは、中平です。
私の拙著『ワンデイ・インプラント』(生活情報センター発行 定価1300円)を出版して1年になります。この類の本としては良く売れたそうで、いろいろなところから反響をいただきます。患者さんの中には、この本を何度も読み込み、必要なところにはアンダーラインを引き、「先生、○ページの○行めのことについて聞きたいのですが・・・」というような質問を受けたこともあります。またありがたいことに、一般の方だけではなく、歯科医の先生からも、感想をお聞かせいただいたりしています。
このワンデイ・インプラント治療は、今、総入れ歯を使っている方や歯周病でほとんどの歯がグラグラしている方に、その日のうちに固定式の歯を入れる画期的な治療法です。また、骨が非常に痩せてしまっている方でも、大掛かりな骨移植手術をすることなく、インプラント治療ができる方法でもあります。この本を読むことで、この治療法を知っていただき、興味を持っていただけたら、私たちも非常にうれしく思います。
そこで、ご好評いただいているこの本の第2弾を現在執筆中です。第2弾は、より分かりやすく、そして、ご自分がワンデイ・インプラント治療を受けるかのような、体験版のような本にしたいと考えています。
このところ、上または下の顎全体の治療を希望される方が多く、多い月には20症例ほどの手術をしています。総入れ歯や歯周病に悩まされている方が、大勢いることを、実感として感じています。お口に悩みのある方に、ぜひワンデイ・インプラント治療を知って頂きたいと願っています。初秋に発売予定です。一度手に取っていただけると幸いです。

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2007年06月13日

ワンデイインプラントのリハビリ〜頬の運動〜

こんにちは、中平です。今日は頬の筋肉のリハビリです。顔には50以上もの筋肉があります。それらの筋肉が動き、影響し合って、様々な表情を表しますし、話したり食べたりできるのです。また、顔だけではなく頭から首、肩にかけてのさらに多くの筋肉も、同時に動いたり影響したりしています。本当に人間の体は、複雑で繊細にできていますね。
さて、頬の運動です。最近は「小顔になるエクササイズ」とか「変顔エクササイズ」などと称して、顔の筋肉を動かす運動法がいろいろ紹介されています。それらを参考になさったのでいいのですが、ここでも話したり噛んだりするときに動かす筋肉を鍛える運動を簡単に紹介しましょう。
1.奥歯を噛みしめた時に膨らむ部分(咬筋)に両手の指先を当て、くるくると回すようにマッサージします。(奥歯をずっと噛みしめている必要はありません。)
2.口角(唇の両端)の横に両手の中指を当て、上下させてマッサージ。こうしてまず筋肉をほぐしましょう。
3.頬に思いっきり空気をためて、膨らませます。これ以上は無理、というところまで膨らませましょう。
4.今度は逆に唇を尖らせて、口の中を真空にするように、思いっきり頬をすぼめます。
5.3と4を交互に5〜10回くらい繰り返しましょう。
6.最後に肩や腕、首を大きく回しましょう。
これらの運動を、朝起きたときやお風呂上りに行ってみましょう。また、普段の生活の中で、心の底から笑うのも、顔の筋肉の運動になります。顔の筋肉が鍛えられると、発音がよくなるだけではなく、小顔になったり表情が生き生きとしたり、というプラスαも期待できます。

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2007年06月08日

インプラント治療と全身管理 〜糖尿病〜

こんにちは、西原正弘です。東京銀座歯科においてのインプラント治療は、歯を失った方を対象にしておりますので、治療を希望する患者さんは年齢が高い方が比較的多いです。そして、高齢であるということは、それに伴ってなんらかの全身的な病気を抱えている可能性が高く、実際に内科へ通院中という方も多くいらっしゃいます。しかし、中には生命を脅かすほど重篤な病気があるにもかかわらず、自覚症状がまったく無いので、自分は大丈夫と普通に生活をおくっている方がいらっしゃいます。実は、このような方がインプラント治療を行う上で一番注意が必要なのです。
先日も例によってワンデイインプラント希望の患者さんへ問診を行いました。すると、軽い糖尿がある、とのことでした。聞けば、内科にはかかっていないが、血糖値を毎日自分でチェックしているので大丈夫とのこと。私達は内科受診をすすめましたが、「その必要はない。体調は良いから大丈夫。」とのお返事でした。そこで、インプラント治療の成功のためには、全身の状態を知ることがいかに大切かをご説明した上で、念のためということで内科の検査に行っていただくことに納得いただきました。
後日検査結果が出ました。結果は「重症な糖尿病。糖尿病性腎症も合併しており、足に麻痺が出ている。コントロール入院も視野にいれてください。」とのことでした。すぐに患者さんに詳細をお伝えし、今は何よりも先に糖尿病の治療に専念してくださいとお話しました。もしもこのままの状態がつづいていたら、もっと危険な状態になってしまったかもしれません。この患者さんには、早速内科の治療が開始されました。今後は、糖尿病の状態が改善された時点で改めて『ワンデイインプラント』を計画する予定となりました。
「全身管理」とは、内科医師との連携のもと患者さんの全身状態を把握した上で必要な処置をおこなうことであり、安心で安全なインプラント治療をおこなうためにはとても大切なことなのです。

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2007年06月06日

インプラント治療を受ける患者さんのお気持ち

こんにちは、歯科医師の西原です。インプラント治療を希望される患者さんは、お口の状態に何らかの不具合を感じていらっしゃいます。そして、そのことに対して、多くの方が嫌な感情を抱いているのが現状です。おそらく、今まで受けてきた歯科治療において、多少なりとも心が傷ついてしまった経験があるのではないでしょうか。「なぜ、こんなになるまで放っておいたのですか?」とか、「もっと早く来ていれば、こんなに悪くならなかったのに・・・。」などと言われてしまった経験はないでしょうか。
近年、予防歯科の認識が広まり虫歯や歯周病にならないための対策が講じられるようになってきました。健康的で美しい口元はかけがえのない財産です。しかし、ご年配の方にいらっしゃるように、不幸にして予防歯科の機会に恵まれず、治療が受けられなかったなどの事情で、噛み合わせそのものが崩れてしまった場合は今後どうすればよいのでしょうか。今からでも予防治療に取り組み、以前のように何でも噛める生活が取り戻せるのであれば良いかもしれません。しかし現実問題として、総入れ歯の方や歯が残っていても数本でグラグラしている状態では、予防治療の範囲ではかなり難しいといわざるを得ません。
東京銀座歯科を訪れる患者さんの中には、「お口の中をお見せするのが恥ずかしく・・・。私の自己管理が至らなかったばかりに・・・。」と肩を落として来院される方がいらっしゃいます。そのような患者さんに、私たちはこのようにお伝えしたいのです。もうこれからは、歯が悪くなった自分を責めたり、悲観的になる必要はありません。今後は自信をもって人生を送っていただきたいのです。なぜなら「ワンデイ・インプラント」は、そのような方々にこそ適した治療方法なのですから。と。


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2007年06月04日

ワンデイインプラントのリハビリ〜舌の運動〜

こんにちは、中平です。今日は舌を運動させるリハビリについてお話しましょう。
普段の生活の中で、舌の動きを意識することは余りありませんね。舌は実は大きな筋肉の塊です。この筋肉が円滑に動くことで、食べ物(噛んだもの)を飲み込んだり(嚥下―えんげ―)、発音したりできるのです。つまり舌の動きが悪くなると、飲み込みにくく感じたり発音しづらく感じたりするのです。舌の筋肉が衰えないよう、鍛えましょう。
1.舌を思い切り前に出しましょう。
2.唇の左右の端(口角の部分)を舌先で、右、左、と交互に触りましょう。
3.舌で右の頬の内側を押してみます。まるで飴をなめている振りをするように。痛いくらい押したら、左も同様に。
4.唇を閉じたまま、唇と上の歯ぐきの間に舌を入れましょう。ゴリラの物まねのようです。次は下に。
5.最後に唇を閉じたまま、上の歯ぐきと唇の間→右の頬の内側→下の歯ぐき→左の頬の内側、と移動させるように、ぐるっと1周させます。ゆっくりと反対にも回しましょう。
以上のような運動を意識してやってみましょう。最初は慣れなくて、舌が疲れるかもしれません。舌だけに力を集中させることなく、力を抜いて、リラックスして行ってください。

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2007年06月01日

ワンデイインプラントのリハビリ〜発音〜

こんにちは、中平です。今日はワンデイインプラント後の発音に関するリハビリについてお話します。
まずは発声・発音のメカニズムについて、簡単にみてみましょう。声は肺から出た空気が、気管を通り、声帯の間を通り抜けます。このとき声帯が震えてその振動が音(声)になります。声帯を通った声は、唇の形や口の形、舌の位置や形、歯の位置などによって51音の発音になるのです(鴻上尚史著『発声と身体のレッスン』参考)。つまり歯並びも発音に大きく影響しています。入れ歯での発音に馴染んでいた方が、ワンデイインプラントによって1日で噛める歯に変われば、発音しにくくなるのも仕方がありません。ワンデイインプラントはかみ合わせをよくすることを目的とした治療ですから。発音については、リハビリをすることによって、徐々に慣らしていきましょう。
1.まずは、自分の声をよく聞きましょう。耳の後ろに手のひらをあてると、普段より鮮明に自分の声を聞くことができます。その状態で、口の形や唇の形、舌の位置などを意識して発音してみましょう。
2.鏡を見ながら話してみましょう。話している時の自分の口の形は、意外に自分では見たことがないのではないでしょうか。意外に唇が開いていなかった、などという発見があるかもしれません。鏡で見ながら、大きく口を開けて、「ア、エ、イ、オ、ウ」と言ってみましょう。さらに、発音しにくいと感じている行(サ行が発音しづらいようです)も同じように発音してみましょう。
3.普段から、大きく口を開けて、おなかの底から笑いましょう。笑うと腹筋を使いますし、頬の筋肉も鍛えられます。発音のための微妙な唇の形は頬の筋肉が関係しますから、笑うことも立派なリハビリです。
これらのことに気をつけて、あせらずゆっくりと慣らしていきましょう。

hiroshitgic at 09:43|この記事のURLComments(2)
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